
窪塚洋介 幾何学模様のスキンヘッドで登場
第26回(2001年12月27日)@クラブ関東(東京・丸の内)
作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞。報知映画賞史上、最多の4冠を獲得したのは「GO」(行定勲監督)だった。この年の映画界の顔となった窪塚洋介は、幾何学模様をつけたスキンヘッドという、“らしい”スタイルで表彰式でも存在感を放った。
23歳6か月で受賞した古尾谷雅人(第5回)を21年ぶりに更新する史上最年少22歳6か月での主演男優賞。表彰式では米アカデミー賞流に、スタッフ、キャストの名前をあげ、心から感謝の意を表すと、「とんでもない1年だった。どうとんでもないかを話すと、4時間くらい話してしまいそうです」と、22歳の笑顔をはじけさせた。
「ピンポン」「凶気の桜」、そして沢田研二主演で81年にヒットした「魔界転生」のリメークと立て続けに話題作に主演した窪塚は、03年にダンサーの「ノンちゃん」と電撃結婚。しかし長男・愛流ちゃんが誕生した直後の病院で直撃取材した女性誌カメラマンに暴行を加えるトラブルを起こしてしまう。翌04年6月には自宅マンション(9階)から転落し、全治3か月の重傷を負う騒動も。幸い命に別条はなく、05年には「同じ月を見ている」で映画界に復帰したが、その後は所属事務所からも離れ、音楽や映像の世界でメジャーシーンから距離を置いた活動を展開していく。
「GO」に一矢を報いたのは小泉今日子。同年9月に亡くなった相米慎二監督の遺作「風花」で風俗嬢を演じ、見事に主演女優賞をつかみとった。当時、夫だった永瀬正敏も「息子」(山田洋次監督)で第16回主演男優賞を獲得しており“夫婦制覇”。芸能生活20年目の受賞で、21世紀最初のヒロインとなった。
第26回の受賞者・受賞作
- ■作品賞
- 「GO」行定勲監督
- 「僕らの仕事は人にものを伝えるという実体のない仕事です。映画賞を受賞するということは、人に何かが伝わったということが実感できる瞬間。うれしいです」
- ■監督賞
- 宮崎駿「千と千尋の神隠し」
- ■主演男優賞
- 窪塚洋介「GO」
- 「高校生の時は漠然と映画の人、テレビの人になりたいと思っているだけでした。でも、今はガキのころ描いたビジョンの真ん中にいて、しかも、自分がどうあるべきかというその先のビジョンが見えてきた気がする」
- ■主演女優賞
- 小泉今日子「風花」
- 「(受賞作「風花」は故・相米慎二監督の)遺作となってしまいましたが、映画とはずっと生きていくものだと実感しています。とても照れ屋でひねくれ者だったので、もし報告しても優しい言葉を掛けてくれないと思う。こっそりどこかの飲み屋のカウンターでニッコリしてるはず」
- ■助演男優賞
- 山崎努「GO」「天国から来た男たち」「女学生の友」
- (網膜疾患手術を受けていたことを明かし)「目がぶっ壊れて手術しました(笑い)。俳優がダメになったら何をしようか考えていた時、この賞をいただき、(治療の)励みにすることができた」
- ■助演女優賞
- 柴咲コウ「GO」「バトル・ロワイアル」「案山子」
- 「賞をいただくことは、撮影を終えて一息ついている時に『ああ、また努力しなきゃなあ』という確認の意味ととらえてます」
- ■新人賞
- 真中瞳「ココニイルコト」
- 「撮影中は私が一番幸せを感じていたのに、こんな賞までもらえて本当に幸福です」
- ■海外作品賞
- 「ギャラクシー・クエスト」ディーン・パリソット監督
