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東京映画記者会(報知新聞社など在京スポーツ7紙)が選ぶ「第55回(12年度)ブルーリボン賞」が29日、決まった。ヤン・ヨンヒ監督(48)の「かぞくのくに」が作品賞、安藤サクラ(26)の主演女優賞、井浦新(38)の助演男優賞で3冠。また、興収59・8億円の大ヒット作「テルマエ・ロマエ」などで昨年の映画界の顔、阿部寛(48)が主演男優賞に決定した。
2013年1月30日
「日本映画界の仲間に入れてもらえた。日本人でも韓国人でもない私が生まれ育った場所でやっと居場所を見つけました」。在日コリアン2世のヤン監督の言葉は重い。仲間入りどころか、初の劇映画で米アカデミー賞外国語映画部門の日本代表に。
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87年に映画デビューして、出演作は60本以上。25年の映画人生で念願のブルーリボン賞に阿部は「いつか授賞式に立つことは夢でした。映画を愛する記者の人たちに選んでもらえたことを誇りに思います」と少年のように喜んだ。
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94年度「棒の哀しみ」で主演男優賞の奥田瑛二(62)を父に持つ安藤は、三國連太郎(89年度「利休」で主演男優賞)&佐藤浩市(02年度「KT」で主演男優賞)に次いで、史上2組目の親子受賞となった。
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家族と別れ北朝鮮に渡った青年を好演した井浦。「作品そのものに力がある。いかに力を入れずに芝居できるか」を自分に課した。
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「鍵泥棒のメソッド」で、コメディー作品ながら「笑わない女」を演じ、女優として新しい一面を見せた広末涼子(32)。「共演したお二人(堺雅人、香川照之)からも『新境地を開くことになると思うよ』と言われていたんですが…。まさか賞を頂けるとは」と喜びをかみしめた。
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森山未來主演の「苦役列車」で主人公のアルバイト先の先輩・岩男として、初めて「名前のある役」での演技が評価され、43歳での新人賞受賞。マキタスポーツは「芸能界にデビューしたのも28歳で、ロートル感があった。一生に一度の賞ですし、この年齢で取るってのも愉快じゃないですか」と笑顔を見せた。
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報知映画賞作品賞にも輝いた監督賞の内田けんじ監督(40)は「役者さんが評価を受けるのが一番うれしい」と、自分のことより広末の受賞に大喜びだ。
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トム・フーパー監督「日本ですでに300万人を超える観客に見ていただいていることに加え、作品として評価していただけたことは非常にエキサイティングなニュース。感謝を申し上げます」
若松監督の三女・伊藤宗子さん「生前はご縁のない賞でしたが、原田芳雄さんが『われに撃つ用意あり』で主演男優賞をいただいた時には、我がことのように喜んでおりました。最後の作品となりました『千年の愉楽』(3月9日公開)をたくさんの方にご覧いただけたら監督も喜ぶことでしょう」