
節目の50回 三國連太郎が新垣結衣にエール
第50回(2008年2月12日)@九段会館(東京・九段南)
会場をイイノホールから九段会館に移して行われた50回は、節目を飾るにふさわしい特別ゲストが出席した。第2回の1951年度、デビュー作の「善魔」で新人賞を受賞した日本映画界の重鎮・三國連太郎。邦画を支え続けた男からは、この年の新人賞に輝いた新垣に、ユーモアあふれるエールが贈られた。
「時代とともにこんなに変わるとは…。背の高さがね。我々のとき(の女優さん)は、みんな小さかった」自らと同じ背丈のガッキーを見てにやりとした三國は、「頑張って」と声をかけた。対するガッキーも「背の高さを生かして頑張ります」とアドリブでイキなあいさつを返し、爆笑を誘った。
三國とブルーリボン賞は切っても切れない縁がある。新人賞に続き60年度(11回)には「大いなる旅路」で、そして89年度(32回)には「利休」で2度の主演男優賞。79年度(22回)には「復讐するは我にあり」で助演男優賞も獲得した、まさに“ミスター・ブルーリボン”。「うまくないけれど情熱だけは負けない。熱い情熱を持ち続けています」という三國の言葉の重さに新垣は賞の意味をかみ締めていた。
第50回の受賞者・受賞作
- ■作品賞
- 「キサラギ」佐藤祐市監督
- 「(出演者が)男5人しかいなくて密室状態。撮影現場では下ネタばっかり言ってて、賞にふさわしいかな…。歴史ある賞に値するのか自問自答したけれども、すべてのスタッフに感謝します」
- ■監督賞
- 周防正行「それでもボクはやってない」
- 「受賞を喜びたいけど、自制が働く。こういう映画は生まれなかったほうがいいはずだから。自分たちならどうする、と問いかける映画です」
- ■主演男優賞
- 加瀬亮「それでもボクはやってない」
- 「(翌年の司会について)口が重いんで自信がないんですけど、よろしくお願いします」(海外での仕事のためビデオコメント)
- ■主演女優賞
- 麻生久美子「夕凪の街 桜の国」
- 「(加瀬との司会に)亮君でしょう。私も口べただし、できるかどうか大丈夫かなあ。不安です」
- ■助演男優賞
- 三浦友和「転々」「松ヶ根乱射事件」
- 「(前回受賞の新人賞から)32年かかってしまいましたか。ここから30年たつと生きているかどうか。せめて10年以内に何とかしたい」
- ■助演女優賞
- 永作博美「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
- 「芝居の自由というものをいただいた気がする。司会をやりたいので、次は主演女優賞で」
- ■新人賞
- 新垣結衣「恋空」「恋するマドリ」「ワルボロ」
- 「小さい時からスクリーンで見ていたすばらしい俳優さんたちと同じ舞台にいる。この先の自分の人生の自信になれば…」
- ■外国映画賞
- 「ドリームガールズ」ビル・コンドン監督
- ■特別賞
- 故・植木等(長年の映画界への貢献をたたえて)
- 邦画ベスト10
- アヒルと鴨のコインロッカー(中村義洋)
- キサラギ(佐藤祐市)
- しゃべれども しゃべれども(平山秀幸)
- それでもボクはやってない(周防正行)
- 天然コケッコー(山下敦弘)
- 包帯クラブ(堤幸彦)
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(吉田大八)
- 舞妓Haaaan!!!(水田伸生)
- めがね(荻上直子)
- 夕凪の街 桜の国(佐々部清)
- 洋画ベスト10
- クィーン(スティーヴン・フリアーズ)
- グッド・シェパード(ロバート・デ・ニーロ)
- シッコ(マイケル・ムーア)
- ディパーテッド(マーティン・スコセッシ)
- ドリームガールズ(ビル・コンドン)
- バベル(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)
- ブラッド・ダイヤモンド(エドワード・ズウィック)
- ヘアスプレー(アダム・シャンクマン)
- ボルベール(帰郷)(ペドロ・アルモドバル)
- ボーン・アルティメイタム(ポール・グリーングラス)
(50音順)